歴史に埋もれた朝鮮王公族の家譜
マックス・ウェーバーは近代的官僚制の特徴の一つとして「団体の目的を遂行するに必要な規則的な活動が、いずれも職務上の義務として明確な形で分配され〔中略〕かように分配された義務を規則的かつ継続的に遂行」すると述べた。戦後日本でもそれは同様であり、宮内省は「王公族譜規程」に従って「王公族譜」を粛々と作り続けた。本書は「王公族譜」の編纂を題材に、合理的に秩序づけられた官吏制度について考察した。
歴史と地理 日本史の研究
山川出版社
722(264)