高永根による禹範善暗殺の裏面―淳妃嚴氏の密通と陞后問題―
万民共同会の幹部であった高永根は、議会設置を主張したことで皇帝の高宗から弾圧され、日本に亡命した。その後、窮乏生活に耐えきれずに大韓帝国に戻ろうとするが、継妃厳氏の妨害でそれは実現しなかった。厳氏は高宗の側室になる前に高永根に養われて「私生児」をもうけていたため、高永根の供述でそれが明るみになるのを恐れたのだ。本論文は高永根が禹範善を暗殺するまでの背景を、宮内公文書館所蔵資料を用いて明らかにした。
国際交流研究
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