教会共同体における『弱さ』の意義:H.ナウエンとS.ハワーワスの場合
本稿の焦点は、障がい者共同体ラルシュに影響を受けたH. ナウエンとS. ハワーワスである。ラルシュで障がい者と共に生活したナウエンは、「傷ついた癒し人」イエスに倣うことで、ひとは自らの「弱さ」を役立てることができると主張した。そしてハワーワスは、かかるラルシュの意義を、神の物語に生きる共同体としての教会に結びつけて神学的に提示した。
『基督教研究』
同志社大学神学部基督教研究会
第81巻
第1号