現代聖餐論における「キリストの体」:ヘンリ・ナウエンを中心に
本論考では、第二バチカン公会議や現代神学を参照しつつ、H.ナウエンの聖餐論に焦点が当てられる。ナウエンは食卓の交わりとしての聖餐理解を示したが、それは障がい者共同体ラルシュでの生活を通して体験的に深められた。それは、日常的な食卓の交わりによる「キリストのからだ」なる共同体の形成という、現代キリスト教霊性の例証となっている。
『基督教研究』
同志社大学神学部基督教研究会
第80巻
第2号