『源氏物語』藤壺の密通における「心の鬼」について
『源氏物語』における藤壺の密通をめぐる意識について「心の鬼」という語の分析をもとに考察した。この語の用法には散文と和歌で違いが見られ、密通などの秘密を抱えた人物の心情を描く『源氏物語』に特有の心情表現である可能性を指摘した。
『国語と国文学』
明治書院
第93巻
8号