『源氏物語』須磨・明石巻の天変
『源氏物語』須磨・明石巻で描かれる天変を題材に、天変をもたらす主体となる様々な霊威・神威が物語中で果たす役割について考察した。天変をもたらす主体がさまざまに変化する中で、それぞれに物語内での文脈を形成する諸相を分析し、のちの栄華物語に潤滑に接続させていく物語の方法について考察した。
『国語と国文学』
明治書院
第95巻
5号