『源氏物語』柏木の密通事件における意識
物語の第二部で密通事件を犯す柏木がどのように「罪」を意識するのかを考察した。先行研究で鍵語として捉えられてきた語句について検討し、柏木の「罪」の意識は、密通そのものに対してよりも、光源氏や自らの周囲に対して発生するという特徴について論じた。
『東京大学国文学論集』
東京大学
第13号