薫の「世」:大君との物語を中心に
『源氏物語』における薫の物語を「世」の語に注目して読み解いた。薫に関わる「世」が多義的・多層的に、反復して用いられており、それによって薫の厭世観や出家願望が動的に描かれるあり方について論じた。
古典ライブラリー『日本文学研究ジャーナル』
第17号