『トピックからはじめる法学』
荒井真「トピックからはじめる法学」編集委員会編
筆者は「訴訟小国」日本と「訴訟大国」アメリカ」を執筆した。本稿では、日本で訴訟が少ないのは、日本人の国民性(「国民性説」)というよりは、訴訟を起こすための司法的な仕組みが十分ではないためである(「司法機能不全説」)と論じ、アメリカで訴訟が多いのは、膨大な弁護士の存在、成功報酬制、懲罰的損害賠償制度等、訴訟を簡単に提起する環境が整っているためであると結論づけた。
346p.中 pp.225~234
成文堂