ドイツにおける女性弁護士の現状
本稿は、ドイツの男女弁護士間のジェンダー格差について考察したものである。女性弁護士は、若年層が多く、個人事務所や小規模事務所で働く率が高く、収入は男性よりも明らかに低い。また、女性弁護士は、個人事務所の経営者弁護士である率が高いが、共同事務所の経営者弁護士である率は低く、勤務弁護士である率は比較的高い。女性の社会的進出が進んでいるドイツにおいて、かなり大きな格差が存在していることは意外であった。
2010年度フェリス女学院大学学内共同研究報告書「平和と社会正義をめぐるジェンダー表象の研究」
フェリス女学院大学