「ルドルフ・フォン・グナイストの自由弁護士論」
本稿では、プロイセン及び帝政ドイツにおいて「自由な弁護士制度」を提唱し、1878年の「弁護士法」制定に多大な影響を与えたグナイストの思想を彼の著作である『自由弁護士論』を紐解くことにより明らかにしたものである。彼は、官吏的性格をもっていたプロイセンの弁護士制度を批判し、弁護士が自由かつ裁判官と対等な関係になるためには、弁護士数の増大、弁護士会の自治、自由競争の導入、弁護士定員制の廃止が必要だと論じた。
『法の理論37』
成文堂
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