教育方法の実践例・発表等

基本情報

氏名 井上 惠美子
氏名(カナ) イノウエ エミコ
氏名(英語) INOUE Emiko
所属 文学部コミュニケーション学科
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

事項

ジェンダーにかかわる市民グループ・機関とタイアップした大学教育の取り組み2
(授業科目:災害と女性)東日本大震災の経験を受け、学生部長として安心安全なキャンパス作りを検討する中で、学生たちとともにジェンダー視点から東日本大震災の経験について学ぶとともに、今後災害があった時に必要な準備や、主体的に避難所作りにかかわる担い手になるための科目「災害と女性」を主催した。授業では、小グループに分かれてのディスカッション、その内容の発表・交流を中心とし、一人ひとりの受講生が自分の頭で考え、工夫し、他の受講生たちの意見に学び、なすべき方途について熟考した。
2021年度には学生提案授業「予測される災害に備えよう〜For Others 命を守る〜」が実施された。その授業で筆者は「フェリスは震災時に何ができるか?」と題して、本授業の経験を紹介するとともに、改めてフェリス女学院大学とフェリス生が災害時に何ができるのか、何をすべきなのかを履修生と考えた。
なお「災害と女性」の授業は、横浜市男女共同参画センターとの共催とし、毎回の授業の内容・講師の選考、そして、実際の授業の進行まで共同で担い、同センターの長年蓄積してきた知見を活かすことができるようにした。欧米では1980年代以降に大学と地域の女性運動がタイアップして実践的な新たな学問「ジェンダー学」を構築してきたものの、日本ではそのような試みはされないできた。その点で、本授業において地域でジェンダー教育・研究に実践的に日々取り組んでいるセンターと共同で大学の教育内容を作ることができた点が画期的であると考えている。

年月日(開始)

20141001

年月日(終了)

20150331