「アメリカ政治のパラダイム変化はあるか--民主党左派とバイデン政権」
1980年代の新自由主義的転回から約40年を経て、アメリカ政治は大きなパラダイム変化を起こしつつある。民主社会主義者を名乗る者も、資本主義への信念をもつ者も、アメリカ社会、経済における連邦政府の権限と役割を拡大し、格差、人種関係の不正義、環境問題に積極的にかかわることを主張する。ラディカルな変革を求める社会運動の伝統に支えられた左派議員の存在は、再び「大きな政府」の時代を演出するのか論じる。
『国際問題』
公益財団法人日本国際問題研究所
第701号