古代鹿の伝承と水神と―日本武尊の鹿狩りをめぐって―
ヤマトタケルの焼津伝承における『日本書紀』の鹿狩りと『古事記』の水神視察の違いに着目し、鹿の古代伝承と水神信仰の関係を考察する。鹿は山の神の使いとして神聖視されると同時に、水辺との結びつきにおいても象徴的役割を担う。記紀や風土記の鹿・蛇・水神に関する伝承を分析することで、古代神話における共有心象の構造を明らかにする。
『三田國文』
慶應義塾大学国文学研究室(『国文学年次別論文集』学術刊行会・収載)
30号
10.14991/002.19990900-0001
https://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php/AN00296083-19990900-0001.pdf?file_id=29759