帝国と文化ーシェイクスピアからアントニオ・ネグリまで
向井秀忠
『ジェイン・エア』について、ジャマイカの商人の娘と結婚するイギリスの地主の息子のエピソードは、植民地から経済的利益を吸い上げる宗主国と植民地の関係を象徴的に描いたものとし、インドへの宣教を自分の使命と考える牧師についても、その野心的動機が当時のイギリスの帝国主義的植民地政策と重なっていることを指摘した。
338-355
春風社
9784861105173