アジア太平洋地域における貿易・権力・平和
アジア太平洋地域では、2000年以降、FTA(自由貿易協定)の締結が急増し、制度化した。本論文では、貿易の拡大やその制度化はアジア太平洋地域の平和に貢献するかという問いに答えるために、アジア太平洋地域におけるFTAの現状をネットワーク分析の手法を用いて分析した。その結果、階層型の地域統合が進んでいる現実や、中国と日本の役割分担、日本の衰退要因などが明らかとなった。
『アジア共同体への信頼醸成に何が必要か―リージョナリズムとグローバリズムの狭間で―』
ミネルヴァ書房