安全保障上の懸念に基づく海外直接投資規制の傾向──米国における展開
杉之原 真子
米中対立が深まる中で、対中経済政策において技術の流出を防ぐための政策が強化されている。本稿では、海外直接投資にかかわる規制の強化について、先端を行く米国の動きから、近年重視されている要素や、規制に伴う困難について検討する。2018年にFIRRMAが成立したことを受け、申告件数が増加した。中国からの投資の審査において、個人情報の保護を重視する姿勢が強まった。さらに対外直接投資の規制導入の動きもある。
経済・安全保障リンケージ研究会 最終報告書』
日本国際問題研究所
https://www.jiia.or.jp/pdf/research/R04_Economic_Security/JIIA_Economic_Security_research_report_2023.pdf