海外直接投資規制と米中対立:米議会の動向を中心に
杉之原 真子
対内FDI規制について、米議会の議員の態度と背景にある政治的・経済的要因を検討する。議員がFIRRMAの共同提案者となる際に経済要因の影響は有意ではなかった。また対中強硬派とされる議員についても経済的要因よりも外交への関心や政治的野心、人権問題への懸念などが影響しているが、FDI規制を主導したのは対中強硬派ではなく中道的な議員であり、広範な合意に基づいた政策形成が特徴であることも明らかになった。
RIETIディスカッション・ペーパー
経済産業研究所
23-J-024
https://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/23j024.pdf