G20の参加国選定プロセスから見るグローバルガバナンスの現状
杉之原 真子
本論文では、グローバルガバナンスの中心的な枠組みとなったG20の参加国の選定過程を通じて、グローバルガバナンスの現状と課題を論じる。G20首脳会談はグローバル金融危機後の2008年に初めて開催されたが、その枠組みは、1999年にアジア金融危機を受けて創設されたG20財務大臣・中央銀行総裁会議で設定され、そのメンバーは、地域的分配や多様性を重視して米国とカナダによって選定された。
国際交流研究
第20号