「アラジンと魔法のランプ」とウォルト・ディズニーの『アラジン』ー夢と帝国
本稿は、映画『アラジン』(Aladdin, 1992)において、この作品の原作とされる「アラジンと魔法のランプ」の誕生話に遡り、その変容のあり方を検証し、ウォルト・ディズニーの「夢」と「帝国」の建設に隠された「魔法」と権力について、フランコ・モレッティの「世界文学システム」とエイミー・カプランの「帝国というアナーキー」における議論を援用しつつ考察したものである。
フェリス女学院大学文学部紀要
第59号